pt41.jpg

白内障

はじめに
白内障とは

 目の構造はよくカメラにたとえられます。 レンズが濁ったカメラで撮った写真はピンボケのようにボーッとした写真になります。不透明なレンズのせいで光が拡散してフイルムに焦点が結ばれないからです。

 白内障もこれと同じで、カメラのレンズに相当する水晶体という組織に濁りが生じて、網膜に鮮明な像が結べなくなり視力が低下します。

水晶体の構造
 水晶体は直径9mm、厚さ4mmの凸のレンズの形をしていて膜(嚢)に包まれています。

 嚢の中身はたんぱく質と水分から構成された透明な組織で周囲の「皮質」と中心のやや硬い「核」に分かれています。

白内障の主な症状
 水晶体の濁り方はひとりひとり違うため症状は様々ですが、一番多い症状はまぶしく感じ明るいところでは見えにくかったり、 またかすんで見えるようになります。

 水晶体の濁りが広がると共に、視力が低下していきますが、近視や老眼とは異なりメガネなどでは矯正できません。

白内障の原因
 白内障の大多数を占めるのが加齢白内障(老人性白内障)で老化現象のため、高年齢の人ほど多く発症します。
自覚症状はなくても検査すると40代でも水晶体の濁りが見つかる人は結構(30%くらい)あり、50歳代で50%以上、60歳代で70%、70歳代で90%、80歳代ではほぼ100%の人に白内障が確認されるようです。

 加齢以外で白内障を起こしたり、白内障の進行を早める原因としては、ぶどう膜炎という目の病気に引き続いて起きる事があったり、糖尿病では水晶体の成分に変化が起こりやすく、 白内障になり易くなります。

 また、アトピー性皮膚炎でもなることがあり若い人の発症も増えています。

 その他、強い紫外線、赤外線、放射線が原因のものや、 生まれつき白内障になっているケースや目のケガや目に入った異物が白内障を引き起こすこともあります。ステロイド剤の長期間の点眼であらわれることもあります。

 水晶体の中身はたんぱく質と水分ということはお伝えしましたが、このたんぱく質が変性し、不溶性蛋白が増加することにより白内障は起こるとされています。

白内障の予防
・・バランスの良い食事を心掛ける。
  (特にビタミンC、ビタミンE、ビタミンB2などを摂取する。)
・ 強い紫外線等はサングラスや保護眼鏡などで避ける。
・ 糖尿病などの原因となる病気を予防する。
・ 点眼薬、内服薬などの薬物治療を行う。
白内障の治療
点眼薬や内服薬などの薬物治療法により、水晶体が濁るスピードを遅くすることは出来ますが、混濁した水晶体を元に戻すことは出来ないので手術以外に進行した白内障を回復する手段はありません。

けれども、白内障が軽度で視力にあまり影響のない場合は点眼薬や内服薬 による進行予防をおこないますので、医師から薬を処方された場合は続けるようにして下さい。

点眼薬の注意点
image041a.png・点眼回数、量を守りましょう。点眼後はしばらくの間まばたきをせず目を閉じ、目頭を押さえ点眼薬が全身に移行するのを防いで下さい。
・2種類以上の目薬を差す場合は差す順番を守って下さい。また前の目薬を差してから5分以上空けてから差すようにして下さい。
・感染を防ぐため容器の先がまぶたやまつげに触れないようにして下さい。
・保存条件を守って下さい。