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脳卒中

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卒中とは古い中国の言葉で突然意識を失って倒れることを言い、脳に原因がある場合を脳卒中というようになりました。

脳卒中は相変わらず、わが国の死因の上位を占める重要な疾患で、代表的なものは出血性病変のクモ膜下出血と脳内出血。 そして閉塞性病変の脳梗塞があります。

脳梗塞は脳血栓と脳塞栓に大別されます。

クモ膜下出血

脳は外側から硬膜、 クモ膜、 軟膜の3層でおおわれていますが、クモ膜と軟膜の間にはクモ膜下腔とよばれる空洞部があり髄液で満たされています。そのクモ膜下腔に出血した病態を総称してクモ膜下出血といいます。

出血の原因としては脳動脈瘤の破裂によることが圧倒的に多く、脳動脈瘤は脳出血の分岐部などで動脈の一部に先天的あるいは後天的にできる弱い部分が高血圧や血流の影響でふくらんだもので、大部分は1ヶ所の発祥ですが多発する場合もあります。

症状としては、突然にそれまでに経験したことがないような激しい頭痛がおこり、嘔吐も伴いそのまま意識がなくなることもめずらしく
ありません。

脳内出血

30_02.jpg脳実質内への出血を脳内出血といいます。外傷性のものを除くと高血圧性のものや出血性素因によるもの、あるいは脳動静脈奇形の破綻によるものが多く、もやもや病が原因のこともありますが高血圧性の場合が最も多い。

脳梗塞

脳血栓

⇒血栓は通常、脳の動脈の壁にコレステロールなどが沈着しておこるアテローム硬化巣に血小板が集まって形成されます。その結果、脳に酸素や栄養を送る血管の内腔がだんだんと狭窄し、脳に血流が十分に供給されなくなって脳が壊死するものです。脳血栓は中高年に多く高血圧や糖尿病や高脂血症などの動脈硬化を促進基礎疾患があります。
太い動脈におきるアテローム血栓性脳梗塞と細い動脈におきて小梗塞をおこすラクナ梗塞とがありますが、日本ではラクナ梗塞が多い。

脳塞栓

⇒脳以外の部位、たとえば心房細動 (パンダ通信NO.26 不整脈参照) で出きた血液凝固塊 (血栓) などが血流によって流れてきて脳の動脈を詰まらせるものです。

まとめ

30_04.jpg脳卒中の最大の危険因子は高血圧で、高血圧のコントロールが重要であることが確認されています。

その他の脳卒中の危険因子としては糖尿病、高脂血症、喫煙、非弁膜性心房細動、アルコール多飲などが確認されていますので、ご自分で予防出来るものは予防し、すこやかな日々を送りたいものです。