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漢方薬

漢方薬の特徴

「西洋医学では一本一本の木を見るのに対し、東洋医学では森全体が干からびているのか水びたしなのかを見る。」と表現されるように漢方治療では「証」によって処方されます。例えば熱証の患者には冷し、寒証の場合には温め、虚証の場合には補い、実証の場合には瀉し、乾は潤し、湿は燥すことを目的に治療が行われます。そのためには陰陽、気血水の理解が必要となる訳ですが、一人の人間の中には陰の部分もあれば陽の部分もあり、虚の部分もあれば実の部分もあるため、実際には証は決め難く、慢性疾患では一般には2週間から4週間を一つの目途として服用し、好転したものは継続、不変もしくは悪化した場合は治療の変更になるようです。難治症例が漢方医学に委ねられることは普通に見られることであり、漢方医学は今後更に普及してゆくものと思われます。日本では西洋医薬も漢方薬も自由に処方される国なので、その利点は大事にされるべきでしょう。
「漢方薬は副作用は少ないが、ゆっくりしか効かない。」とよく誤解されるのですが、こむら返りの時の芍薬甘草湯は2~3分で効いてきますし、嘔吐と下痢などに処方される五苓散は口に含んだ瞬間から効果を発揮します。副作用という点では西洋医薬と同じように胃腸障害や発疹などはみられますが、通常は軽症で服薬を中止すれば消失します。
副作用が少ないと考えて自己判断で服用することは危険な事もあり、医師に相談するようようにして下さい。

【 陰と陽 】

1)病位
a)表 病状が体表または浅部にあり、時間的経過で考えれば発病してから2週間くらいの期間を指す場合が多い。
b)裏 症状が体の深部あるいは全身的にあり、慢性的な状態
2)病性
a)熱 温熱状態(炎症、熱感、充血、機能亢進など)
b)寒 寒冷状態(冷感、弛緩、機能低下など)
3)病勢
a)実 病邪が強く、不必要有害なものを取り除くことが必要な状態
b)虚 体力の不足でこれを補うことが必要な状態

【 気、血、水 】

1)気 生命を維持する根源的なエネルギー 

a)気虚 長患いなどで気が消耗した状態で体がだるく、疲れやすい

b)気滞 気の流れがどこかで滞っているもので喉の異物感や気分が
ふさぐものなど

c)気逆 気が逆行するもので、のぼせやイライラ感など

2)血 血液のこと

a)血虚 血液が不足した状態で、目まい、不眠、顔色不良、あかぎれなど

b)瘀血 (おけつ)血の流れが滞るもので、肩凝り、しもやけ、痔、
月経痛手掌紅斑など。

3)水 尿や痰なども含めた体内の水分

a)水滞 (水毒)流れが滞って体内に偏在した状態で、むくみ、尿量減少、
下痢など。

漢方薬(エキス剤)の飲み方

①水、又はお湯で服用して下さい。オブラートに包んで飲んでいただいても結構です。また、水やお湯に溶かして飲んでいただいても良いです。
②原則として食前(食事の30分前)か食間ですが、胃腸が悪い方や食後の方が飲み忘れがなくて良いなどの方は食後服用していただいても構いません。
③乳幼児の場合は1回分をさかずき1杯程度のぬるま湯によく溶かしてスプーンなどで少量ずつ口に流し込んで下さい。場合によってはハチミツ(1歳以上)や砂糖を加えて下さい。上手に飲めない場合には、ごく少量の水で練り、指先で上あごにつけるようにして飲ませて下さい。

用 量
こむら返りの時に屯用で服用する芍薬甘草湯は1包で効かない方は1度に3包服用して も問題はありません。
小児用量の目安は成人を1とした場合、7~15歳は2/3、4~6歳は/2、2~3歳は1/32歳未満は1/4となりますが、正しくは主治医の指示に従って下さい。

2008.09.01
2008.09.19

さらに詳細な情報をここに掲載します。

2008.10.01
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