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高尿酸血症

はじめに
高尿酸血症とは

尿酸 ⇒体の細胞の新陳代謝やエネルギーの消費によってできる老廃物です。尿酸のもとはプリン体という物質で、細胞や食品中などに含まれています。私達の体内では毎日尿酸が作られ尿や消化液や汗などに排泄されますが、増え過ぎた尿酸は溶けきれずに体のさまざまな所に沈着して害を及ぼします。高尿酸血症の原因は食生活等に影響は受けているものの、生まれつきの体質である場合が多く、薬での治療が必要となります。とは言っても生活習慣を見直す事も重要で、アルコールはどんな種類でも飲み過ぎは確実に血清尿酸値を上げます。これはアルコールが尿酸の産生を高めたり排泄 を抑制するために起こります。

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nyousn23b.gif アルコールを毎日飲む人と「休肝日」を設けている人では、同じアルコールの全体量でも毎日飲む人の方が血清尿酸値が高いことが知られているので週2日以上の禁酒日を作りましょう。食事では牛、豚、鶏の肉類や内臓類や魚介類のとり過ぎは高尿酸血症になりやすい事が知られています。干ししいたけはプリン体を多く含有しているもものの尿酸値にはほとんんど影響はしないようです。


高尿酸血症と痛風の関係 ⇒ 風が吹いただけでも痛むと言われる激痛の痛風は、高尿酸血症の方の10~20%に発生していると言われ、極めて男性に多い疾患です。近年の食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加、体型の肥満化、ストレスの増加などに伴い、以前は稀な疾患であった痛風の患者数は年々増加し、従来は50歳代に発症のピークがありましたが、最近では30歳代にピークが移ってきています。


高尿酸血症 ⇒ 高尿酸血症の治療が必要な理由は痛風予防のためだけではありません。血液中の尿酸が正常の範囲を超えても何の症状も出てきませんが、それを放っておくと尿酸が結晶のかたまりとなって痛風以外では腎障害や尿路結石を発症させてしまいます。また最近の研究から高尿酸血症は心血管疾患にも悪影響を及ぼす事が伝えられています。

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 自分の病型は尿酸クリアランス検査で知ることが出来ます。尿中の尿酸濃度と血清尿酸濃度の比で調べますが、検査には1時間ぶんの尿を溜めたりして時間を要するため、簡便法が使われます。簡便法は尿中の尿酸/クレアチニン比を用い0.5を越えると尿酸産生過剰型が多く、0.5以下では尿酸排泄低下型が多いとされます。けれども、タイプにかかわらず尿酸生成抑制薬(あるいは尿酸排泄促進薬)を用い尿酸値の低下が悪い場合には薬剤を変える治療を取られるドクターもあります。
 仮に、尿酸排泄低下型であったとしても尿路結石の既往や保有者には尿酸排泄促進薬は尿中尿酸排泄量を増加させ結石の増悪が心配されるなどの理由で尿酸生成抑制薬を用いたりと処方医の意図はさまざまですが患者側としては服用をきっちりする事で男女を問わず血清尿酸値を6㎎/dl 以下を目安にコントロールすることが望ましいとされています。 

生活療法

image23d.gif アルコール摂取制限、プリン体の摂取制限に加えてストレスの解消、適度な有酸素運動を行なってください。また尿が酸性に傾きすぎると尿酸が溶けにくくなるため、尿のPHを6~7に維持するのが望ましいとされています。(尿がアルカリ性に傾きすぎるとリン酸カルシウム結石ができやすくなるようです。)また、動物性脂肪は尿酸の排泄を抑制するので取り過ぎに注意し、一方水分は十分に摂取して1日の尿量を2L以上にするようにして尿酸の排出を促進するよう心掛けて下さい。