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腸の健康

≪腸の働き≫
十二指腸
 ⇒胃で撹拌され粥状に消化された食べ物は十二指腸に入り胆汁と膵液の働きで栄養素の大半が吸収されやすい形に分解されます。
小腸
 ⇒ほとんどの栄養素と水分の一部は小腸を通過する間に徐々に吸収され、残った残渣が便の材料になります。
大腸
 ⇒さらに分解・発酵などの過程を経ることにより最終的に便をつくり、ある程度蓄えられると排泄されます。
i22a.png 上記はよく知られている腸の働きですが、実は腸は人間の体の中で「最大の免疫器官」でもあるのです。

 そのため腸の調子が悪くなると免疫力の低下のもとになるのです。

≪腸内細菌≫
i22b.png人間の腸には100~300種類、100~120兆個もの膨大な細菌が棲みついていて、それらは同じ種類ごとに草むらのように寄り集まって定着していて全部集めると1~1.5㎏の重さになります。

 これらの腸内細菌が健康を保つ上で、とても大きな働きをしています。

 腸内細菌には乳酸菌のような善玉菌と腸内腐敗をもたらし毒素を発生する悪玉菌があります。

 善玉菌が増えると腸の調子が良くなり免疫力も向上し病気にかかりにくくなりますが、悪玉菌が増えると腸内に悪臭ガスが発生し肌や髪のツヤがなくなったり生活習慣病のきっかけになったりします。

 けれども悪玉菌にも大事な働きがあり、体に悪いものを食べると悪玉菌が腸内で異常発酵を起こし有毒ガスを出して腸を刺激し、それを体外に排泄しようとするので、ある程度の悪玉菌は必要なのです。

 とは言っても現代人は動物性食品の摂取が多いため悪玉菌が増えすぎになりがち。

 善玉菌と悪玉菌のバランスが大切です。

《老化とエンザイム(体内酵素)と腸の関係》
 エンザイムの3000~4000種類は腸内細菌によって作られていると言われています。

 老化は体の中の恒常性・細胞の修復・解毒などを司るエンザイムが消耗されて減少する事から生じるようです。

 タバコやアルコールの大量連続摂取はエンザイムが大量に消費されます。

 また、精神的なストレスでも同じ様に体内に活性酸素が発生しエンザイムを消耗させます。

 エンザイムは主に腸で作られてますが、新鮮な果物、野菜、発酵食品などからも摂取することができますから老化を防ぐには体内酵素を消耗するような生活を予防し、いかに酵素を補給するかにかかっているのです。

≪食物繊維≫
i22c.png食物繊維は人間の消化酵素では消化されない成分で便の量を増し蠕動運動を高め排便をスムーズにしますがさらに腸内の善玉菌を増やし、発癌物質などの体内の有害物質を取り込んで、体外に排出してくれるため、大腸癌の予防もします。

 食物繊維には特に腸内の善玉菌を増やす働きのあるリンゴ、こんにゃく、海藻などに多く含まれる水に溶ける繊維と大根やごぼうなど野菜に多く含まれ水分を吸収して便を軟らかくし、便の量を増やす働きに優れている水に溶けない繊維やエビやカニの殻に含まれるキチンキトサンや軟骨に含まれるコンドロイチンのような動物性食品中の繊維があります。

 日本人(成人)の1日あたりの摂取の目安は20~25gとされています。(下表参照)

 痙攣性便秘のように蠕動運動が強すぎるために起きる便秘には、水に溶けない繊維は腸への刺激が強く逆効果となるので気をつけましょう。

食物繊維の豊富な食品一覧
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