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睡眠時無呼吸症候群

はじめに
睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群と呼ばれるものの診断基準としては、7時間の睡眠中に無呼吸あるいは低呼吸が30回以上ある場合、もしくは1時間の睡眠中に5回以上ある場合のいずれかを満たす場合です。その無呼吸とは呼吸が10秒以上停止する場合と定義されていて、低呼吸とは呼吸が小さくなった状態で現在は無呼吸と同じ扱いになって います。
日本で症状が明らかになっている人だけでも200万人いるとも言われていて、10代や20代でも増えてきています。

92cat004.jpg睡眠中は筋肉も緩みますが筋肉の弛緩に加えて、仰向けに寝ると重力の影響でのどのあたりの筋肉や舌のつけ根が落ち込んで気道を塞いでしまいます。健康な状態では呼吸に影響はないのですが、肥満によって首まわりに脂肪が付いていたり、最近の若者に多いアゴの小さい状態では気道は塞がりやすくなっています。 また、加齢や飲酒も筋肉を緩める要因になります。

 睡眠中に呼吸が止まったことに気付かずに亡くなってしまうという事はないものの、人間の体にとって必要な酸素を毎晩無呼吸によって失い、低酸素状態をくり返すことで、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心不全や脳梗塞の発症リスクを高めてしまいます。それに、本来ならば睡眠中は副交感神経が優位にたってリラックスするはずの状態が、脳が覚醒することで交感神経が働き、高血圧の要因ともなります。また、夜中に何度も脳が覚醒してしまうことで、十分睡眠時間をとったつもりでも熟睡感はなく、疲れがとれなく日中の集中力も低下し、運転中や会議中でも眠ってしまったりします。
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 血液中の酸素と結びついたヘモグロビンの割合を示すものがあります。正常な状態では98%前後で、90%以下になると呼吸不全と診断されるのですが、睡眠時の無呼吸状態では、一時的ではあるものの酸素飽和度は低下してしまいます。

睡眠時無呼吸症候群の診断

92cat005.jpg診断や治療は内科や呼吸器科や耳鼻科などさまざまあり、健康保険が適用されるので気軽に相談してみて下さい。
最初の問診では、いびきや呼吸の状態、昼間の眠気などが尋ねられるでしょうから、睡眠中の様子がわかる家族の方がいらっしゃれば同行されると良いでしょう。確定診断には「睡眠検査」が必要です。


92cat006.jpg  簡易モニター検査➠➠➠小型の検査機器を自宅に持ち帰り、酸素飽和度やいびきや口・鼻の気流などを測定します。

ポリソムノグラフィー➠➠➠1泊入院して行う検査です。脳波、筋電図、心電図、酸素飽和度、いびき、口・鼻の気流、体位等20ケ所を総合的に判断します。センサーを体に取り付けて眠り、睡眠や呼の状態を詳しく調べます。


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治療

マウスピース➠➠➠睡眠中に狭くなる気道を拡げるために、専用のマウスピースをつけます。軽症の場合に有効です。
CPAP(シーパップ)➠➠➠経鼻式持続陽圧呼吸法のことで中等症以上の場合に使用されます。眠っている間、鼻に装着したマスクから適切な圧力の空気を送り込み気道が閉塞するのを防ぎます。最近では装置の小型化、軽量化が進んでいるので、旅行にでも持っていきやすくなっています。

 その他➠➠➠基本的には睡眠時無呼吸症候群は骨格が原因なので完治はしないですが、横向きで寝るなどをすると、舌のつけ根が重力の影響を受けないので呼吸はしやすくなり無呼吸の軽減につながります。また鼻炎など鼻の病気があるといびきをかきやすくなりCPAPの効果も十分に得られない事もあるので治療が必要です。そして、肥満のある方は食事を見直し運動をしたりしてダイエットが必要になります。アルコールは喉の筋肉も弛緩させてしまうのでアルコールは 控え、眠剤は筋肉を弛緩させる作用もありますから、眠剤の必要な方はドクターに相談し、無呼吸症候群に影響の出にくい眠剤を処方してもらいましょう。

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