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目薬の使い方

はじめに
目薬の使い方

目薬の使い方の基本85-1a.gif
 目薬は正しく使用しているかどうかで効果に大きく影響することが多く、また、間違った使い方では副作用にもつながってしまうこともあり、正しく安全に使用できるよう ポイントをまとめてみました。

① まず、手を石けんでよく洗ってください。下まぶたを軽く下に引き、下まぶたと眼球の間に点眼します。この時、容器の先がまぶたやまつ毛に触れないように注意しましょう。

② 決められた点眼滴数と回数を守りましょう。普通は1回1滴で十分です。1滴でも正しく点眼すれば目からあふれる量なのです。目の周りにあふれたものは目薬の成分や防腐剤などでかぶれることがありますので、清潔なガーゼ等で拭き取って下さい。

③ 点眼後は目頭を押さえて、1〜5分間目を閉じます。5分間は無理でも1分押さえるだけでも効果に大きく違いがでてきます。点眼時、まばたきをしてしまうと、涙点(目頭の上下にある小さな穴)から鼻腔へ薬剤を流し込んでしまうことになり、効果が弱まるうえに薬剤によっては副作用につながったり苦味を感じたりします。

④ 2種類以上の目薬を併用する場合は時間を空けて使用してください。というのは後でさした目薬が先にさした目薬を洗い流してしまうことになります。ほとんどの目薬は5分以上あければ問題はありません。5分あれば点眼液は角膜から十分吸収され、一部は涙に混じって排出されてなくなります。
(ゲル化した点眼液などは点眼間隔を10分以上空けるほうが望ましいものもあります。)

⑤ 2種類以上の目薬を使用するときにもう一つ問題になるのが使う順番です。順番が逆になれば効果に影響することがあります。医師の指示があればそれに従って下さい。特に指示がない場合は一般的には以下のようになります。
㋐ 一番効かせたい重要な目薬は次の点眼液で洗い流されるのを防ぐために、最後に使用してください。重要度は患者さんのその時の目の状態によって決まります。
㋑ 粘度の高い目薬や点眼後ゲル化するものやよく振って使用する目薬や油性の目薬は後にさす目薬の吸収を妨げるため最後にさしましょう。(眼軟膏も油性なので最後に使いましょう。)
㋒ 刺激が強く目にしみるものは、涙がでて後に使う点眼液を流してしまうので最後にさすか、しみるのがおさまってから次を使用するようにして下さい。

⑥ 懸濁液の目薬は振るなどして薬剤を均一に分散させてから使用して下さい。

⑦ 遮光保存や冷所保存のものはそれを守り、他の人の目薬や古くなったものは使わないで下さい。使用期限内であっても開封後は医療用の目薬で1ケ月、市販の目薬で3ケ月が目安になります。

コンタクトレンズ使用時の注意84-2a.gif

 コンタクトレンズを装用したまま点眼できるかは、目薬の種類、コンタクトレンズの種類、また、目が細菌感染しているかどうかや、目の炎症状態などによって異なってきます。

コンタクトレンズは大きく分けるとハードとソフトがあり、ハードコンタクトレンズは疎水性素材のため制限されるものは少ないですが、ソフトコンタクトレンズは親水性のため装用時の点眼に関しては制限が多くなります。最近は使い捨てのソフトコンタクトレンズを使用されている方も多く、使い捨ての場合は使用期間が短いので、従来型のソフトコンタクトレンズよりは制限が少なくなります。
コンタクトレンズをはずして点眼し、再び装用するには、なるべく十分な時間をおいてほしいのですが、目安としては通常の目薬の場合は5分、よくふるものの場合は10分、また防腐剤の成分でベンザルコニウム塩化物が含まれているものは15分以上と言われています。ベンザルコニウム塩化物は殺菌力は強いのですが、高濃度では、レンズを早く入れることでレンズの機能をそこねたり、薬剤が目に長時間触れることで、角膜や結膜に障害を起こすことがあります。

小児の目薬のさし方84-3a.gif
 お子さまがこわがらず、さす方がさし易い方法で良いのですが、泣いてしまっては涙で目薬も流されてしまいます。そんな時のおすすめは、子どもが眠っている間に下まぶたをそっと下げての点眼です。昔はねる前に点眼するのは良くないと言われていましたが、防腐剤の蓄積の問題によるもので、現在はその心配はありません。

※目薬がうまく差せない方は点眼補助具も売られていますので、お尋ね下さい。