pt65.jpg

高齢者高血圧

はじめに
高齢者高血圧とは
高齢者高血圧の特徴

65-1a.gif 日本では65歳以上の高齢者人口が全体の20%以上を越え、超高齢者社会を迎えています。 高齢者の方の血圧の特徴としては、 加齢とともに収縮期血圧(いわゆる上の血圧)は上昇し、拡張期血圧(いわる下の血圧)はむしろ低下するため、脈圧(上と下の血圧の差)が大きくなります。 脈圧の開きの大きさは、動脈硬化が進むことに伴って起こる大動脈壁の伸縮性の低下によるものなのです。
血圧は安定させることで、 さまざまな期待はされるものの、急激に血圧を下げた場合、臓器の血流障害(血流量低下)をもたらす可能性がありますので、高齢者の場合はよりゆるやかな降圧(下述)が必要になります。

ゆるやかな降圧

 上述のように、高齢者高血圧においては、急激な降圧は臓器血流障害をもたらすことがあり、また自動調節機能にも障害が出るため、降圧のスピードには特に配慮が必要になります。 生活習慣の修正高齢者においても生活習慣の修正は有用ですので積極的に行うべきなのです。ただし無理のないようにしましょう。一般的には降圧薬も半分の量くらいから始められ、めまいや立ちくらみなどの脳の虚血や狭心症のような症状などに注意しながら、4週間から3ヶ月といった間隔で様子をみながら薬が増えていく事になります。65-2a.gif

高齢者高血圧の基準

 高齢者(65歳以上)においても、高血圧とされる基準は140/90㎜Hg以上です。理由としては、数多くの方の追跡研究によれば、血圧が高いほど心血管病死は増大するという事実に基づいているからなのです。
65歳未満から治療中の場合、 現在の治療ガイドラインでは65歳未満では130/85㎜Hg未満とされていますが、65歳になったからといって現在達成できている130/85㎜Hg未満を140/90㎜Hg未満に緩める必要はないという事になっています。
けれども一方、 拡張期血圧が60㎜Hg未満での心血管事故も増加したという報告もあり、 虚血性の心臓疾患を持っている方では、拡張期血圧を70㎜Hg未満にすることには注意が呼びかけられています。
また、高齢者では起立性低血圧や食後の血圧低下の頻度が高いことに加え食事量が少ない時なども血圧が低下することもあり、 このような血圧動揺性には十分に注意を払う必要があります。

生活習慣の修正

高齢者においても生活習慣の修正は有用ですので積極的に行うべきなのです。ただし無理のないようにしましょう。

65-3a.gif

ページの先頭へ